糖尿病治療薬グルコバイで低GIダイエット?糖質の吸収・血糖値上昇を穏やかにする!

グルコバイ

ダイエットのためオルリファストという薬を以前に飲んでいました。これは摂った脂質の3割を排出するという薬で確かにアブラは排出されるものの、健康で文化的な最低限度の生活ができなくなるほどの副作用(言い過ぎ?)に悩まされたため4か月ほどでやめました。

そして、ちょうどその頃に流行っていた糖質制限に移行&グルコバイという薬を試すことに。幸いにも自分には合っていたようで、体調も良かったですしまずまずの成果でした。今は少し体重が戻ってしまったけど…。

グルコバイは今もたまに飲んでいますが、コレがなかなかいい薬なので紹介することとします。

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グルコバイの効果

アカルボースは、炭水化物の消化に必要な消化酵素、特に小腸から分泌されるα-グルコシダーゼや膵臓から分泌されるα-アミラーゼを阻害する。α-アミラーゼは小腸内腔でデンプンをオリゴ糖にまで分解し、さらに小腸の刷子縁細胞に結合するα-グルコシダーゼがオリゴ糖、三糖、二糖をグルコース等の単糖に分解する。これらの機構を阻害すると、炭水化物の消化率が落ち、グルコースの体内への吸収量が減る。糖尿病患者に対して、この薬物治療法は短期間で血糖を下げることができ、さらに長期的にもグリコヘモグロビン値(HbA1c)を低下させる効果がある。

アカルボース – Wikipedia

グルコバイはアカルボースを主成分とする薬。実は糖尿病のためのものです。

食事によって摂った糖質は、消化酵素の働きによって分解され吸収されます。ところが、このアカルボースを服用するとその消化酵素の働きが阻害されるため、糖質の吸収が遅くなり結果として血糖値の急上昇が抑えられます。オルリファストの糖質版といった感じですけど、糖質を排出するわけではないので注意。

糖質の吸収が遅くなる効果については、このページに掲載されている「図3 糖質の吸収遅延と吸収阻害の関係(模式図)」が分かりやすかったです。
51-私の糖尿病50年-糖尿病医療の歩み-糖尿病NET

血糖値の上昇が抑えられるということは低GI(低インシュリン)ダイエットと同じような状態になるわけですね。ちなみに、どの程度血糖値が抑えられるかということについては、PMDAの医薬品情報が参考になりました。

グルコバイ(アカルボース)血糖値推移
**アカルボース錠50mg「テバ」/ **アカルボース錠100mg「テバ」

これは余談ですが、食後に襲われる猛烈な眠気についてもグルコバイを飲んでおけばかなり軽減されます。(糖質の多い)食事によって急上昇した血糖値がその後急降下するタイミングで眠気が起こるらしいので、血糖値の変動を緩やかにすれば眠気が緩和されるとのこと。もちろん、摂取する糖質量を抑えるのがベストですけどね。

グルコバイの飲み方

食事直前(糖質を摂る直前)に服用してください。摂った糖質の吸収を遅らせる薬なので、食事をしない場合に飲んでも無意味です。また、糖質の少ない食事の際に飲んでもあまり意味は無いでしょう。

私の場合、普段糖質をあまり摂らないようにしているのでグルコバイを飲む機会は多くはありませんが、ご飯や麺などを食べる場合には欠かさず飲むようにしています。

後述しますが、グルコバイには50mg錠と100mg錠の2種類があります。私は50mgを1錠飲むだけですが、副作用が許容できるなら100mgに増量しても良いようです。

その他の注意点

グルコバイの副作用や効果について注意点があります。

副作用について

残念ながらオルリファストと同様にグルコバイにも副作用があります。主なものは以下の通り。

  • おなかが張る
  • おならがよく出る
  • おなかがグルグルと鳴る

一言でいえば副作用はガス。糖質の消化不良を強制的に起こすようなものなので仕方ないですね。悪臭を放つ油が漏れ出てくるリスクがあるオルリファストと比較すれば圧倒的に楽です。

また、糖尿病でもないのに糖尿病用の薬を飲んで問題ないのかという点ですが、他の糖尿病治療薬(SU薬など)と違って積極的に血糖値を下げる作用はないので特段問題ないでしょう。空腹時に服用しても低血糖になるわけじゃありませんので。スイッチOTC薬の候補に挙がったこともある薬なので、重篤な副作用が起こるリスクは小さいと思います。

糖質の種類に注意

糖質にもいろいろな種類があることに注意。グルコバイで吸収を阻害することができるのは、デンプン(マルトース・デキストリン等)とスクロース(砂糖)だけ。グルコース(ブドウ糖)やフルクトース(果糖)等の単糖類に対しては全く効果がありません。

ジュースやお菓子に含まれている「果糖ブドウ糖液糖」や果物には気をつけてください。

意外と安いグルコバイ

糖尿病用の薬は高そうなイメージがありますが意外と安いです。以下のサイトでは、1箱50mg90錠入りのものが2,194円、2箱セットだと3,349円で販売されています。3箱買いだともっと安い。

ちなみに100mg錠もあるのですが、服用量のコントロールが面倒なので私は使っていません。

グルコバイ
グルコバイ(Glucobay) 50mg/100mg

オルリファストのような強烈な副作用はないですし、金銭的にも試しやすいと思います。もし気になった方はどうぞ。

追記:メトホルミンの服用も始めました

糖尿病治療薬メトホルミンは夢の薬か?ダイエット・アンチエイジングなど様々な効果がある模様
この連休に入ってからメトホルミン人体実験をやっているが、今のところ特段問題なさそう。軽い筋肉痛が気になるが…。— taj88 (@taj88) 2019年5月6日 オルリファスト(現在は中止)...

メトホルミンの服用も始めました。血糖値低下だけでなく、ダイエット、アンチエイジングなど様々な効果が期待されている夢のような薬。しかも値段も安い(私の場合1日約20円)!グルコバイと共に続けていきたいと思っています。

追記2:ジャディアンスの服用も始めました

飲むだけで糖質を排出!SGLT2阻害薬ジャディアンスで強制糖質制限ダイエット
薬ダイエット人体実験第4弾。オルリファスト(現在は中止)、グルコバイ(中止)、メトホルミンに続き糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬を購入しました。SGLT2阻害薬と言ってもいろいろな種類の薬があり...

体内の糖を尿と一緒に排出してくれる薬ジャディアンスの服用も始めました。

コメント

  1. 古畑博康 より:

    お世話になります。
    質問があります。
    グルコバイとメトホルミンを併用なされているとの事ですが、それぞれどのように服用されているのでしょうか??
    同時に服用されているのか、それぞれ時間の間隔を空けて服用されているのかお聞かせいただけると幸いです。
    ちなみに、私もダイエット目的で服用を検討しているのですが、参考までに今までの服用期間と減った体重もお聞かせいただけると幸いです。
    以上、よろしくお願い致します。

  2. taj88 taj88 より:

    記事のアップデートができていない部分があって、この半年間ほどグルコバイは飲んでいません。ガスという副作用が不快になってきたので…。

    メトホルミンは毎日朝と夜に500mgずつ飲んでいます。グルコバイについては高糖質の食事の際に服用していました。ですので、朝や夜に高糖質のものを食べる場合にはメトホルミンとグルコバイを同時に服用していたことになります。とはいえ、私の場合、1日の糖質量をある程度抑えており高糖質のものを食べる機会は少ないため、当然グルコバイを服用する機会も多くはありませんでした。

    それと記事はまだ作成していませんが、現在はジャディアンス(SGLT2阻害薬)という薬も飲んでいます。尿から糖を排出する薬です。
    ジャディアンス(Jardiance)25mg

    グルコバイについては上記のような飲み方を1年ほど続けました。メトホルミンはサボった期間はありましたが現時点で1年程度、ジャディアンスは半年程度続いています。

    減った体重については説明が難しいです。体重は69.5kgから63.5kgまで落ちて今は64.5kgあたりで落ち着いていますが、そもそも3年ほど前から糖質制限と運動をやっていたので、減った体重のうちどれだけが薬の効果によるものなのかはわかりません。ただ、糖質制限と運動をしばらくサボっても、薬を飲んでいると体重の増加は抑えられるという実感はあります。

    ご期待に沿う回答ではなかったと思いますが、不明な点があればコメントをお願いします。