ちょうどSo-netに速度について問い合わせたときにIPv6対応してもらったのでDS-Liteを使ってみることにする。というわけでWXR-1901DHP3をポチッ。16,080円也。
— taj88 (@taj88) September 11, 2017
DS-Liteで以前とは比べものにならないくらいネットが速くなった!!
— taj88 (@taj88) September 12, 2017
以前からイライラしているんだけど、夜間のSo-net光の通信速度があまりにも遅い。昨日なんて、史上最低の速度0.6Mbpsを記録。
夜の通信速度がとんでもなく遅いSo-netの光回線(光コラボ)へのイライラが積もるに積もり、一時は解約を決断した訳ですが、何か方法はないかと模索したところIPv6 IPoE&DS-Lite(IPv4 over IPv6の一方式)という仕組みを発見。
すべてのプロバイダとルータがDS-Liteに対応しているわけではないので注意が必要。幸いにもSo-netではDS-Liteが利用できるとのことでした(ただしサポート外)。
早速DS-Lite対応ルータを購入して試してみたところ、あれだけ遅かったゴールデンタイムの通信速度が劇的に改善したのでメモしておくこととします。
[2018/04/21 追記]So-netよりv6プラスのサービスが開始されたことにより、この記事で紹介している方法は無用の長物となりました。今後は素直にSo-netオフィシャルのサービスを利用しましょう。
そもそもDS-Liteとは何なのか
詳細は下記ページが詳しいです。簡単に言うと、IPoEによる接続を行うことで、従来のPPPoE接続においてボトルネックとなっていた網終端装置を介さずに通信を行うというもの(簡単に言えてない)。本来IPoEはIPv6でしか利用できないのですが、DS-LiteによりIPv4でもIPoEが利用できるようになります。
IPoE方式の最大の特徴は、NGNとISPの接続に網終端装置を用いないことです。このため、IPoE方式を使った通信では、現在IIJmioひかりで発生している網終端装置に起因する混雑は発生しません。
なお、IPoE方式はIPv6のみのサービスで、現在主流のIPv4は利用できません。そこでIPoE方式と「DS-Lite」という通信方式を組み合わせることで、IPv4も利用できるようにします。DS-Liteを使った場合でも、NTTビル内の網終端装置は通らずに通信が行われるので、網終端装置の混雑の影響を受けることはありません。
DS-Lite対応プロバイダについて
情報が少ないのが現状ですが、インターネットマルチフィード系のISP(IIJmio・ドコモnet・So-net・InterLink・WAKWAK・・・他)なら利用可能です。ただし、事前にIPv6の利用申し込みを行う必要があります。
つい最近ドコモ net さんで『「IPv6インターネット接続機能」を始めるよー』というお話があったり、NTT コミュニケーションズさんが VNE 事業者になったりと IPoE のお話が尽きないですね。そんなわけで「そろそろ ISP 乗り換えるよーかなー」という人(自分含め)向けにどの ISP がいいか考えたいと思います。
DS-Lite対応ルータについて
インターネットマルチフィードのDS-Lite情報サイトには、以下のようにDS-Lite対応機器が紹介されています。なお、これはあくまで一例なので注意(メーカーの商品ページを見てもDS-Lite機能の有無がよく分からないので困る)。
- BUFFALO:WXR-1900DHP 他
- Cisco Systems:Cisco 1812J
- Huawei:WS325
- IIJ (インターネットイニシアティブ):SEILシリーズ
- I-O DATA (アイ・オー・データ機器):WN-AX1167GR
- NEC:UNIVERGE IXシリーズ
- YAMAHA:NVR500、RTX1210
ちなみに、私はこの無線LANルータを購入しました。
DS-Lite設定方法
Buffalo製ルータの場合、以下のページが分かりやすいと思います。
DS-Lite 接続確認機種情報:Buffalo WXR-1900DHP
私の場合、ホームゲートウェイ側の設定(IPv4 PPPoE接続の無効化)を行うのが面倒だったので「ホームゲートウェイありで手動設定する場合」の設定を行いました。
- 機器底面のモードスイッチをMANUALおよびROUTERに設定します。
- 接続後電源を投入し設定画面を表示します。
- 詳細設定画面のInternet-Internet設定で、IPアドレス取得方法をIPv4overIPv6を使用するに設定します。ゲートアドレスにgw.transix.jpを入力し、設定ボタンを押します。
動作の確認についてはいくつか方法がありますが、このサイトにアクセスしてIPv4のISPの欄に「Transix」と表示されていれば、DS-Liteが正常に動作していることになります。
IPv6 test – IPv6/4 connectivity and speed test
場合によっては、「NDプロキシを使用する」の設定も必要かも。
なお、私の場合は、Internet -> IPv6から、「NDプロキシを使用する」にチェックを入れる必要がありました。
DS-Liteと同様のサービスを提供しているプロバイダもある
インターネットマルチフィード系のISPでないとしても、MAP-Eや4rd/SAMなどDS-Liteと同様のサービスを提供しているプロバイダもあります。プロバイダから「v6プラス」や「IPv6高速ハイブリッド」等の名称のオプションサービスが提供されていればチェックしてみてください。
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