パワフルで高速なピュアSSDクラウド型レンタルサーバー
高速WebサーバーLiteSpeedを日本で初めて採用
専門知識不要でリソースの増減も自由自在
MixHostは、LiteSpeed(Apache・Nginxより高速らしい)を採用しているだけではなく、PHP7やHTTP/2にも対応している先進的なレンタルサーバー。先日このサービスの存在を知りました。
ちょうどブログのHTTPS移行を考えていたところだったので、試しに使ってみることにしました。
MixHostの特長
- LiteSpeed Webサーバーを採用
- キャッシュプラグイン(LiteSpeed Cache)でWordPress高速化
- HTTP/2対応
- PHP7対応
- データベースにはMariaDBを採用
- SSL証明書が無料
ApacheやNginxよりも高速なLiteSpeed、処理速度が改善されたPHP7、そして、HTTPリクエスト・レスポンスを並列的に処理できるHTTP/2と、徹底的に速度を追求した構成となっています。WordPressについてはLiteSpeedによるキャッシュ機能を利用することで更なる高速化が可能です。
プランについてはスタンダードからエンタープライズまでの5種類があります。
プラン | 料金(年額) | ストレージ | CPU | メモリ |
---|---|---|---|---|
スタンダード | 11,760円 | SSD 150GB | 仮想3コア | 4GB |
プレミアム | 23,760円 | SSD 250GB | 仮想5コア | 8GB |
ビジネス | 47,760円 | SSD 300GB | 仮想8コア | 12GB |
ビジネスプラス | 95,760円 | SSD 400GB | 仮想10コア | 16GB |
エンタープライズ | 191,760円 | SSD 500GB | 仮想12コア | 32GB |
※エコノミープランは廃止になりました。
私はスタンダードプランを利用しています。最も安いプランとはいえ個人的なウェブサイト・ブログには十分すぎるスペックです。なお、料金は1年契約の場合の金額を記載していますが、よりお得な2年・3年契約も可能。詳しくはmixhostの料金表をチェックしてください。
MixHostへのWordPress移転とHTTPS対応
これまではバリューサーバーとバリュードメインを利用してWordPressを運用していました。サーバーもドメインもmixhostに管理してもらおうと思っていましたが、ドメインについてはバリュードメインと比較すると若干割高。そのため、ドメインはバリュードメインに置いたまま、サーバーのみMixHostに移転しました。
各種ファイルとデータベースの移動
MixHost側でドメインの設定とデータベースの作成を済ませたのちに、バックアップしておいた各種ファイルとデータベースをそのまま放り込みます。そして、wp-configのデータベース設定をMixHostに合わせると作業はほぼ終了。
あとは、DNS設定でMixHostのサーバーアドレスを指定して、ネームサーバーをMixHostが用意しているものに変更。しばらく待つとMixHostのサーバーを参照するようになります。
HTTPS(SSL)、HTTP/2対応とリダイレクト設定
HTTPSについてはこのページが参考になります。
HTTP/2のご利用方法 – MixHostサポートサイト
HTTPS対応といっても、これはMixHost側で勝手にやってくれます。どういうことかというと、ドメインを設定して待つだけで、自動的にhttpsでアクセスできるようになっています。また、httpsでアクセスすると自動的にHTTP/2での通信が行われます。
ちなみに、HTTP/2による通信が行われているかどうか、FirefoxならばHTTP/2 and SPDY indicatorというアドオンで確認することができます。Google Chromeにも同様の拡張機能があります。
httpsでアクセスできるようになったら、Wordpressの設定>一般 から「WordPress アドレス (URL)」「ブログアドレス (URL)」をhttpsのURLに変更。あとはこれまでに投稿した記事にある古いURL(http)をhttpsに変更すればOK。記事内のURLの修正はSearch Regexというプラグインを使うと便利です。
そして、ブログパーツなど外部から読み込んでいるものの中に非SSLのものがあれば、SSL対応のものに変更したり、SSL対応のものがなければ削除などの修正を行います。
最後に、httpによるアクセスをhttpsに飛ばすためのリダイレクト設定を行いましょう。MixHostのサポートサイトにリダイレクトの説明がありますが、一時的な移転を示す302リダイレクトを使用しているので避けたほうが良いと思います(Googleでは現在302も301と同様に取り扱っているそうなので気にしなくていいかもしれません)。私は.htaccessに以下のように記述をしています。
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://kumalog.com/$1 [R=301,L]
</IfModule>
ブログ(WordPress)のHTTPS移行後にやるべきことリスト
LiteSpeed Cacheの利用
LiteSpeed Cacheについてはこのページが参考になります。
WordPressでLiteSpeed Cacheを使用して高速化する方法 – MixHostサポートサイト
LiteSpeed Cacheを利用するための方法は2通り。.htaccessを変更する方法とWordpressのプラグインをインストールする方法。私は.htaccessを変更する方法を選びました(.htaccessを編集する方法のほうがパフォーマンスが良いようです)。
WordPressが設置されているディレクトリの.htaccessの先頭に以下の内容を追加すると、LiteSpeed Cacheによるキャッシュが行われるようになります。
<IfModule LiteSpeed>
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_USER_AGENT} Mobile|Android|Silk/|Kindle|BlackBerry|Opera\ Mini|Opera\ Mobi [NC]
RewriteRule .* - [E=Cache-Control:vary=ismobile]
RewriteCond %{REQUEST_METHOD} ^(HEAD|GET)$
RewriteCond %{REQUEST_URI} !^/(wp-admin|wp-login.php|wp-cron.php)
RewriteCond %{HTTP_COOKIE} !wordpress_logged_in_
RewriteRule .* - [E=Cache-Control:max-age=120]
</IfModule>
いつの間にかサポートページから.htaccessによる設定方法が削除されていました。今後はWordPressのプラグインを使いましょう。
最終的に.htaccessはこうなりました
WordPressが設置されているディレクトリの.htaccessは最終的にこうなりました。冗長な書き方になってますが、参考まで。
<IfModule LiteSpeed>
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_USER_AGENT} Mobile|Android|Silk/|Kindle|BlackBerry|Opera\ Mini|Opera\ Mobi [NC]
RewriteRule .* - [E=Cache-Control:vary=ismobile]
RewriteCond %{REQUEST_METHOD} ^(HEAD|GET)$
RewriteCond %{REQUEST_URI} !^/(wp-admin|wp-login.php|wp-cron.php)
RewriteCond %{HTTP_COOKIE} !wordpress_logged_in_
RewriteRule .* - [E=Cache-Control:max-age=120]
</IfModule>
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://kumalog.com/$1 [R=301,L]
</IfModule>
# BEGIN WordPress
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]
</IfModule>
# END WordPress
速度に大満足、問い合わせ時の返答も早い
LiteSpeedのおかげなのかPHP7のおかげなのかはわかりませんが、特に違いを感じるのがWordpressの管理画面。これまではもたつく感じがありましたが、サクサク動いてくれて快適。
ブログの表示も以前と比べてかなりスムーズになりました。これはHTTP/2が効いているのでしょうか。画像の数が多くてもあっという間に読み込んでくれます。
問い合わせ時の返答もものすごく早いです。しょうもない問い合わせをいくつか行ってしまいましたが、1時間後、さらには20分後に返事が返ってくることもありました。お手数をおかけして申し訳ありません。助かりました。
高負荷時にどうなるのかは今のところ不明ですが、楽に上位プランへの移行ができるようなので、しばらくはこのままスタンダードプランを利用し続けようと思います。
コメント
>プランによってサーバーのスペックが異なりますが、私はディスク容量20GB・CPU仮想2コア、メモリ1GBで年額11,760円のスタンダードプランを利用しています。
と書いてありますが、表には、
>スタンダード 11,760円 SSD 30GB 仮想2コア 1GB
とあります。どちらが正しいですか?
mixhostのサービス増強にあわせ表の内容を更新しましたが、本文の更新については失念しており整合性が取れていませんでした。失礼しました。
また、その後も複数回サービス増強が行われ、記事の内容が古くなっていたためこれを更新しました。
修正後の記事の内容と同じですが、現在のスタンダードプランの内容は以下の通りです。
年額11,760円(1年契約時) SSD150GB CPU仮想3コア メモリ4GB
よりお得な2年・3年契約もありますので、詳しくはmixhostの料金表ページをご確認ください。