嫌なら見るなって話なんですが、月曜日に放送されている『スカッとジャパン』という番組が気持ち悪すぎて、どうしても直視できない。この番組を見ていると脳細胞がプチプチと死滅していくのを感じます。
SNSで広まる美談のよう
この番組を見て、思い浮かぶのは「SNSでたびたび拡散される気持ち悪いイイ話」。
常軌を逸した「悪者」が登場し散々暴れ回るのだが、最後にはメシアが現れて無事成敗される・・・というのがありがちなパターンですかね。こういった話って大抵の場合、実話であるかのように拡散されるんだけれども、内容が稚拙でいかにも嘘臭いんです。調べてみると、やっぱり余所の文章の改変パクりだったりするんですけど。
さらに気持ち悪いのが、「感動しました!」「いい話!」などとそのクソ話を支持するコメントが連なっている光景。いくらなんでも、おまえらピュアすぎるだろ・・・。
こんな光景はFacebookとかTwitterとか、ネットの中だけの話だと思ってたんですよ・・・。
ところが、あろうことかこの番組はゴールデンタイムにこの気持ち悪い光景をそのままテレビに持ち込んでしまった。SNSのコメント欄まで再現して・・・。
嘘くさい勧善懲悪ドラマを見て、スタジオに居るゲストが「スカッとした」だの何だの言ってるわけですね。もう完全に、あのSNSで見た気持ち悪い光景じゃないですか。
でも嘘の話じゃないよね?
こういうことを言うと「この番組は視聴者の投稿を基に作っているんだから嘘じゃねーだろ」という反論が想定されます。しかし、視聴者からの投稿が信用に値するというわけでもないですよね。
結局、あるストーリーがSNSに投稿されるのかあるいは「スカッとジャパン」に投稿されるのか・・・投稿先が異なるだけで、構図は全く変わらないと思うんです。
さらに、この番組を素直に見ることができない理由をもうひとつ。投稿にあたっての注意書きにこのようなことが書いてあります。
●フジテレビ(およびフジテレビが指定する者)は、投稿いただいた内容を、そのまま、または映像化その他の翻案、変更、改変、加工、追加等を加えたうえで、ホームページや放送、その他全ての媒体(再放送、BS、CS、海外での放送、書籍・DVD化など)あらゆるものにおいて、利用することがあります。
ポイントは「翻案、変更、改変、加工、追加等を加えたうえ」という文言。辞書を引いてみてください。もう何でもアリってことでしょ?
そりゃ、この投稿欄からわずか1,000字で登場人物の性格や出来事について事細かに説明することはできませんから、多少の脚色は仕方ないとは思います。
しかしですね、逆に考えれば、長くてもわずか1,000字の文章から、あの番組内で紹介されるようなドラマが作られるんですよ。相当量の手が加わっていることは容易く想像できるわけで、それを「投稿された実話」という体裁で紹介するのは行儀が悪いなぁと思います。
おわりに
なんだか消化不良で終わってしまって気持ちが悪いのですが、良いとも悪いともハッキリと言えないからこの番組はタチが悪い。
煮ても焼いても食えないクソ番組が早く終わることを祈っています。
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