「マイナンバーで全国の花火師が廃業」というバカ記事を東スポが書いている件

国民一人ひとりに割り当てられるマイナンバー(社会保障・税番号)制度が今年1月から導入され、勤め先などでマイナンバーの提出を求められた方も多いのではないだろうか。副業がバレる恐れがあり、ホステスや風俗嬢などが減ってしまうのではないかとの危惧もあるが、意外な業種にも影響している。なんと全国の花火師が続々と廃業しているというのだ。このままでは日本の夜空を彩ってきた文化が衰退しかねない状況だ。

マイナンバー制度で全国の花火師が続々と廃業

またまたマイナンバーに関する面白バカ記事が出てきました。マイナンバー制度により花火師が続々と廃業しているそうな・・・。

以前にも似たような記事を書いたんですけれども、結論を言ってしまうとこの件に関してマイナンバーは一切関係ありません。
デタラメな「マイナンバー制度によりホステスの副業がバレる」というニュース

東スポだからしゃーない・・・とも思いましたが、あまりにひどいので一言言っておくこととします。

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給与に関する課税実務

この話を始める前に、給与に関する課税実務を確認しておきましょう。

従業員に給与を支払った事業者は、税務署には源泉徴収票を提出(一定の条件あり)し、市区町村には給与支払報告書を提出しなければなりません。

税務署や市区町村は、給与を支払った事業者から提出される源泉徴収票や給与支払報告書により、各人に支払われた給与を把握するわけですね。

そして肝心のマイナンバー制度についてですが、平成28年1月1日以後に支給した給与に係る源泉徴収票や給与支払報告書には、個人番号を記載することとなっています。

記事中の花火師曰く・・・

ここで、東スポの記事に登場する花火師のコメントを見てみましょう。

「これまでは丼勘定で日給が支払われてきた。社長によっては“ご祝儀”までポンと配ってくれたりさ。ちゃんと収入をお上に申告する花火師なんてほとんどいなかったのに、マイナンバーのせいで懐具合を明かすことになる。みんなそれを嫌って『じゃあ、辞めよう』と決めたんだよ」

先ほど説明した給与に関する課税実務を考えれば、トンチンカンなことを言っているのが分かります。

源泉徴収票や給与支払報告書には個人番号を記載するようになりましたが、そもそもこの社長はその書類を提出していないわけです。「提出しない書類の様式が変更されて何が変わるんですか?」と、この東スポの記者に質問してみたいところです。

この手のバカ記事では、何故かマイナンバー制度が悪者であるかのように描かれるのですが、そもそも各種書類の提出を怠っている事業者や受け取った給料について申告納税しない花火師が悪いんですよ。なぜそこを指摘できないんでしょうか?何も理解していない記者がマイナンバー叩きありきで記事作りをしているとしか思えません。

理解してないなら黙れよ

別にマイナンバー制度が好きなわけじゃないんだけれども、この記事のようにガセネタをばらまくことが許せないんですよね。理解してないなら黙っておけよ。

東スポなら東スポらしく、おとなしく芸能人の下半身事情でも書いててくださいね。さようなら。